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法華経の詩

法華経の詩(33)

譬喩品 第三(9)

世尊なる仏は
舎利弗(しゃりほつ)に説く

三界は安きことなく 火宅のごとし

そこは さまざまな苦しみが充満し
常に生・老・病・死の苦しみは絶えず
苦しみの火は決して消えることはない

仏は すでにこの三界を離れ
悟り深く 心は波立つことはない
常に湖面のように 静かで安らいでいる
真実を語れば
この三界は 仏がみな有らしめたものだ
そこに住む人びとは我が子であるのだ

悟れる仏こそが この苦で燃える火宅の世界から
我が子なる人びとを導くことができる
しかし教え諭しても みな信じようとしない
ゆえに今までの比喩を持って諭し
ここに すべての者がまさに仏となれる
一仏乗(いちぶつじょう)を説く
この教えを信受すれば みな仏となれるのだ

舎利弗よ
この世は 火宅のごとく苦多き世だ(苦諦・くたい)
この苦であるもろもろの原因は
欲望を本としている(集諦・じったい)
もしこの激しい欲望を滅すれば
苦から解放される(滅諦・めったい)

そして この苦からの解放を示すのが
真理という道なのだ(道諦・どうたい)
その道を信じ 修行を積んでいけば
必ず苦の迷妄から解放されよう(解脱・げだつ)

しかし現実を垣間見れば
多くの者がさとりの境地に達していない
欲望を滅し 安らかな境地に至っていない
仏は教えの王者として 真理を伝え
このような迷える人びとを 安穏ならしめるために
この世に現われたのだ


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