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仏事の心構え(158)

仏像の見方について 38 大黒天

今月は大黒天(だいこくてん)です。

大黒天はよく知られている神様です、七福神の一神でもあります。
なぜ大黒天に黒が使ってあるかですが、単純に黒いからだそうです。

神様の力は、その時代の流れによって変わってくるものです。
この大黒様も同じで、インドでは戦いの神様だったようです。

その神様が仏教に取り入れられ、戦いの神として、
中国では寺院を護る守護神であったようです。

さらには民衆の願いから、豊穣を司(つかさど)ったり、財宝を授ける、
そんな働きもあって、信仰を集めてきました。

中国から日本に伝えたのは、天台宗の開祖である伝教大師、最澄だそうで、
特に天台宗の寺院で信仰されていたようです。

この「だいこく」という言い方が、
神様の中の大国主命(おおくにぬしのみこと)の「だいこく」と同じに受け取られ、
農耕や福徳の神として、信仰を持つようになりました。

さらに、七福神の一神としての信仰は江戸時代からのようで、
五穀豊穣や商売繁盛の神様となっていきます。

日本でも、中国で寺院の守護神としてまつられたのが、
今度は寺院の庫裡にまつられるようになってきました。

庫裏を守るのですから、庫裏はお坊さんの生活を助ける所で、
その庫裏を切り盛りするお寺の主婦のことを、
いつからか「大黒さん」というようになったようです。

この呼び方は、特に関東地方を中心としているようで、
この信州も関東に属しているようで、
お寺の奥さんを「大黒さん」と呼ぶ人も多いようです。

姿としての特徴は、烏帽子をかぶって袴をはき、
右手を腰に当てて、左手に大きな袋を持っています。
あたかも日本的サンタクロースのようです。

あるいは、俵に乗り、打ち出の小槌を持っている大黒様もいます。

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