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仏事の心構え(139)

仏像の見方について 19 観音菩薩5

今月は観音菩薩の最後になります。今月は「野の花観音」です。

観音様は三十三に変化(へんげ)して、私たちを救ってくださるといいます。
その救いの方法は、同じ姿の観音様ではなく、さまざまな形に変化するのです。

そんな観音様を独自に作ったものが、伊那市の護国寺にあります。

観音様のお姿は、顔があり、手があり、足があるといった、
私たちと同じ姿をしているばかりでなく、
野に咲く花の中にも、その姿を隠されて、
私たちに勇気とほほえみ、安らぎと生きる力を与えてくれると信じたからそこ、
「野の花観音」という観音様が出来ました。

春に咲くタンポポに、
どれだけほほえみと生きる勇気を与えてもらったことでしょう。

アスファルトを打ち破って咲きだした、タンポポの花を見て、
私もこの苦難を乗り越えてみせると思った人は多いのではないでしょうか。

それはタンポポの花の働きだと思いますが、
もっと深く考えていくと、そこに観音様のみ姿を見つけることができるのです。

そうして「たんぽぽ観音」ができました。
「野の花観音」の3番目に、この「たんぽぽ観音」があります。

6月に咲くアジサイの花はどうでしょう。
雨の日に、その美しさをさらに倍加させ咲いています。
多くの人が嫌がる雨を嬉しそうに受けて、咲いています。

「雨の日も嬉しい。苦難を考えてみれば、
苦難は、自分の花を咲かせる、そんな力があるのですよ」
と語りかけているようです。

そんな生き方を教えてくれる観音様、「あじさい観音」は17番目の観音様です。

禅においても、さまざまな自然の姿は、お釈迦様の説法であると教えています。

その自然の中で、なくてはならない四季の花々。
そこに観音様の姿を見るのは、私ばかりではないでしょう。

護国寺に建つ、独自の観音さまをどうぞお参りしてください。
きっと何か大切なものを得ることでしょう。

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