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仏事の心構え(103)

仏壇 3 須弥壇

今月は「仏壇」の3回目なります。須弥壇についてお話を致します。

仏壇の一番高い所に壇があります。そこに本尊様を安置するのですが、その壇を須弥壇といいます。

須弥山(しゅみせん)という言葉を聞いたことがあると思いますが、そこからこの須弥壇はきています。須弥山は仏教の世界観からいえば、宇宙の中心に位置する高い山のことをいいます。妙高山と漢訳することもあります。

仏教の世界観では虚空の上に風輪(ふうりん)があり、その上に水輪(すいりん)、その上に金輪(こんりん)があります。その金輪の一番上段に大海があって、その中心に須弥山があるのです。私たちの世界は、この須弥山からかなり離れた贍部洲(せんぶしゅう)―あるいは閻浮提(えんぶだい)ともいう―にあると言われています。

「もう金輪際いたしません」という言葉がありますが、金輪際はこの金輪からきている仏教語で、意味が「真底」とか「徹底的」という意味があります。金輪の上段の一角に住む私たちの最も底にあるところが、この金輪と水輪の境であることから、この言葉がでているのです。

少し難しくなりましたが、須弥山にもどれば、この山が一番中心の山で、そこに大いなる仏が住み、私たちを見守っていることになるのです。

それを仏壇にそのまま持ってきたのが、中央の須弥壇になります。お寺にいっても、本堂の須弥壇に本尊様が祭られています。その意味でも、お寺の本堂を小さくして、家にお祭りしてあるのが、仏壇といえます。ですから、須弥壇には本尊様を祭らなくてはならない理由がお分かりであると思います。

須弥壇の上には、さまざまな彫刻や飾りが施されていますが、それは仏のいる世界を現わしているからです。仏壇があるというのは、その家に仏の住まう世界があると言ってもいいでしょう。心を正してお参りしましょう。

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