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仏事の心構え(98)

法事 8 「お斎―おとき―」

今月は「法事」の8回目で、「お斎」にいてお話し致します。

お斎の斎(さい)は、通常、斎場といって葬儀場などの字に使われますが、この場合の斎は、神仏をまつり礼拝する清浄な場所をいいます。

つつしむという意味や、罪を反省し身と心を清める場合にも使われます。

お斎の場合は、正午の食事とか、仏事のときの食事を意味しています。酒や肉のない食べ物で、精進料理をさすときもあります。

法事の後、来ていただい方々に食事を出すときがありますが、この場合の食事をお斎ともいいます。

葉書などで、法事の連絡をし、法要のあと食事のことを小宴とか会食などの字を使う場合がありますが、一般に仏事ではお斎と書きます。

このお斎は、先月書いた引き物でもご説明しましたが、お参りの方が香典を包んでくださって、ともに法事に列席してくれたお返しのために差し上げるためだけではないようです。

粗供養ということを先月もご説明いたしましたが、生きている人が食事を出すという布施をし、その布施した徳を亡き方のものとして、手向ける(差し上げる)ということです。

さらには、以前「葬儀の礼法10」で、「別れの食事」というお話をいたました。亡き方と別れる時に、別れを惜しんでお別れの食事をするというお話でした。

法事の席では、亡き方にお斎(お膳・お菓子・果物など)を差し上げます。わざわざ浄土の世界から戻ってきていただいて、食事を差し上げるのです。

今でも遠くから久しぶりに家族が帰ってくれば、ご馳走を出します。それに似ています。

そして、法事がすめば、今度は来てくださった方々に、故人を偲び、別れの食事ではなくて、「元気でやっているか、あちらの世界ではどう暮らしているのか」などと語らいながら、故人とともに食事をし、故人を大切に思ってあげるのです。それが供養に通じていくのです。

都合で出席できない僧侶には、供養の意味で、御膳部料を包みます。

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