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お釈迦様の生涯

旅に病む

イラスト・山中一正

仏陀はベルーヴァ村に至り
そこで雨安吾(うあんご)の安住に入った

仏陀は安住に入られると
恐ろしい病が生じ 死ぬほどの激痛を感じた
仏陀はよく気を付けて
激痛に悩まされることなく苦痛に耐え 
今涅槃に入るのはふさわしくないと
神通力を使って寿命を留めることにした
そして共をしてきた弟子アーナンダに語った

アーナンダよ
私はすでに老い 年を重ねて
人生の旅路を通り過ぎ老齢に達した
私の年齢はすでに八十才となった
古ぼけた車が革紐(かわひも)の助けで
やっと動いているようなものだ

私は今まで内外の隔てなく教えを説いてきた
私には弟子たちに何かを隠すような
師拳(しけん・師が物惜しみして弟子に教えを
拳のように握り締めて教えないこと)はない
私の悟った真理を何一つ惜しむことなく
弟子たちに教え与えてきた

私亡きあとは
法を灯火(法灯明・ほうとうみょう)とし
自らを灯火(自灯明・じとうみょう)としなさい
身体と感受と心やさまざまな出来事から起こってくる
甘い誘いや 苦悩などに惑わされず
貪欲と憂いを除き 清らかな心を保ちなさい

そのために
私が説いた教えを生きる指針とし
自らに宿る仏心に目覚め
その心をよりどころとして生きていきなさい
私はやがて涅槃に入る 

あなたがたは現前する仏に帰依することが叶わなくなる
ゆえに法を灯火とし
自らを灯火として修行を積み重ねなさい
そう学び努めれば最高の境地を得るでしょう


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