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お釈迦様の生涯

釈尊の願い(126)

イラスト・山中一正

シャカ族の滅亡(その1)

コーサラ国の王パセーナディには
ヴィドゥーダバという王子がいた
彼の母はシャカ族から来た

しかしその母は
マハーナーマというシャカ族の男と
婢女(ひじょ・召使の女)から生まれた女であった
シャカ族のものはそれをクシャトリアであると偽り
パセーナディ王のもとに送ったのだ

王子が大きくなって
母の生まれ故郷であるシャカ国へ行き
母の素性が下賤のものであると知らされ
その下賤な素性ゆえにシャカ族のみんなに軽蔑された
屈辱ゆえに それを深い怨みに思った王子は
いつかシャカ族を打ち負かすことを誓った

軍隊を統率できるまでになったヴィドゥーダバ王子は
パセーナディ王の留守中に
クーデターを起こし王位を奪った
王は隣のマガダ国に亡命しようとしたが途中で息絶えた

シャカ族を皆殺しにすることを誓った王は
四軍なる象兵 戦車兵 騎兵 歩兵を率いて
シャカ族の首都であるカピラに向かった

シャカ国へ入る途中 
仏陀は彼を迎えようと一つの枯れ木の上に端坐した
そこを通りかかったヴィドゥーダバ王は
仏陀を見つけて尋ねた
緑の葉が繁った大きな木が他にたくさんあるのに
なぜこんな枯れ木の下で瞑想しているのですか

仏陀は言う
親族のかげは外の人の勝ると
ヴィドゥーダバ王は その言葉を察して
今カピラを攻めてはいけないのだと悟り兵を引いた
怨みを捨てきれない王は その後二度軍を出したが
みな仏陀に諭され軍を引いたという


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