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お釈迦様の生涯

釈尊の願い(120)

イラスト・山中一正

罪業(ざいごう)を修行で消す

アングリマーラという聡明な青年がいた
あるバラモンを師と仰ぎ修行をし
聡明ゆえにすべてを学びとった
その師であるバラモンが
要件があって外出しているとき
師の妻がアングリマーラを誘惑した

まじめな青年であったアングリマーラは
道ならぬことをしてはいけないと拒否した
恥をかかされたと思ったその妻は夫が帰ると
アングリマーラに犯されたと嘘をついた

バラモンは怒り
体力意的に打ち勝つことができないので
一計を案じてアングリマーラに言った
人の首をはねて
その人の指を切り取って百本の首飾りを作れ
そうすればお前の修行は完成するだろうと
アングリマーラは悩んだすえ
師の命令は絶対であると思いこの計画を実行した
この噂は広がって民衆は恐れおののいた

これを聞いた仏陀は彼を救うため
ひとりで青年に会いにいった
仏陀が来るのを見てアングリマーラは
これで百本目の指の輪ができると思い仏陀を追いかけた
しかし いくら追いかけても仏陀に追いつかない
そこで立ち止まって仏陀に「止まれ!」と叫んだ
仏陀は「私は止まっている 君こそ止まれ」と言われた
彼は不思議に思い
おんみは歩いていて私は止まっている
なぜ私がとまらなくてならないのだと反論した
仏陀は
私はすべての生き物を害する心を捨てているが
君は人を害しているから止まっていないのだ
それを聞いたアングリマーラは
心の眼を開いて仏陀の弟子になった

アングリマーラが托鉢に出ると民衆は石や棒を投げ
彼を傷つけ恨みをはらそうとした
仏陀は君の犯した深い罪業を清算するために
耐えよと説かれた
よく耐えて修行を続けたアングリマーラは
悟りを開いてこの世ですべての罪業を打ち消した
涼やかな風が 彼の心を吹き抜けていった


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