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お釈迦様の生涯

釈尊の願い(89)

さまざまな奇蹟(きせき)

カサッパは
自分こそが悟れるもので
奇蹟を起こすことのできる
覚者であると思っていた
その思いはカサッパの心をくもらせ
驕りを生じさせ
狭い世界観の中にカサッパを縛りつけていた

仏陀はそれを見抜き
カサッパ以上に
さまざまな奇蹟を起こして
カサッパの心のくもりを取り除こうとした

奇蹟を起こした数は3500あったという
その数はともかく
多くの奇蹟を起こしてカサッパを
正道(しょうどう)に入らせようとしたのだ

仏陀が奇蹟など起こしたりはしない
歴史が歪曲され伝えられてきた絵空事だ
と唱える者もあるかもしれない
しかしそれがいかに真理を解しない
愚か者の考えであるかを知らねばなるまい
奇蹟が悟りの目的ではないが
仏陀はこのカサッパには多くの奇蹟を起こした

カサッパに起こした奇蹟はさまざまである
そのなかで一つ

ある日大雨が降り川の水があふれて大洪水になった
カサッパが心配して船を出し
弟子を伴って仏陀の所へ行ってみる
すると仏陀の立っているところだけは
あたかもモーゼが紅海を割って民人を渡したように
水を両側に割って大地の上をいつものように歩いている
そこでカサッパが仏陀を呼ぶと
空中を飛んでカサッパの船に姿を現したという

数々の奇蹟が仏典には記されている
覚者は常に奇蹟を友とするようだ

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