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ことわざ雑考(19)

泥中の蓮

今月は「泥中の蓮(はちす)」についてお話しします。
{『ことわざ・名言辞典』(創元社)を参考}

蓮の花は泥の中で咲き出して、美しく清らかである。
そのことから、汚れた世の中で俗人の間にいても、
それに染まらない人のことをこのようにいう。
そんな意味で説明しています。

ひとり山の中で誰にも会わずに修行していれば、
人間関係でのいざこざもなく、清らかな生き方ができるかもしれません。

しかし、多くの人が、そのような生き方はできません。
社会の中で、さまざまな人と触れ合いながら
生活していかなくてはなりません。

家庭であっても、
いつも調和し、清らかであることは、
なかなか難しいことです。

多くの問題を抱えながらみな暮らしています。
そんな生活の中でも、幸せを求め、どう生きていったらよいかを考え、
そんな家庭の中でも幸せの花を咲かすことが大切です。

蓮が泥の中から花を咲かせることができるのですから、
私たちにできないことはありません。

蓮は泥の中から栄養を取っています。
そのように、汚れやすい社会や家庭の中で、その汚れを学びにして吸収し、
自らの成長の栄養剤として取り入れればいいのです。

ある新聞の「人生案内」に、次のような相談をした30代の女性がいました。

子を義母に会わせたくありません。

義母にはさんざん、嫌味を言われてきました。
しばらく距離をおいていましたが、私の出産を機に、
孫に会いたいと連絡してくるようになりました。
いびっておいて虫が良すぎます。

我慢して盆と正月だけは帰省していたところ、
今度は回数を増やせと言ってきました。

それならば、これまでのことを謝罪してほしいと求めましたが、
義母は知らぬ存ぜぬでシラを切りました(後省略)

(読売新聞 平成29年11月14日付)

こんな悩みのある女性です。
義母との関係が泥沼化しています。

これに解答をしている久田恵さんは、
 年に2度のスタンスでいいとう思うのですが、
 夫の前でお姑さんの悪口を言わない。
 それが夫と上手くやる方法。
 またあなたが義母を嫌えば、子どもも祖母を嫌います。
 それは子どもにとって悲しいことです。
そんな解答です。

嫌みを言われるお嫁さんにも何らかの原因があるかもしれません。
人の悪口は、その場を汚します。

相手の良いところを見て自らを律し、そこから学びの花を咲かせることです。

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