護国地蔵尊について
由来
今から約300年ほど前、高遠藩主鳥居候が西山の地蔵平に安置されていた、恵心僧都作と伝えられている地蔵菩薩像を、高く評価され、高遠の地に勧請しようとした。
その地蔵様を運搬中、護国寺付近の坂道に差し掛かったとき、不思議に重くなり、前に進まなくなった。
そこで動くにまかせて地蔵様を引いてくると、この護国寺に着いたという。
そんな縁があって、この護国寺にそれ以来、安置され、多くの人びとの信仰を得ている。
台座から光背までの高さは210cmで、江戸の末期に塗り替えの修復をした。
恵心僧都(平安の僧)の作と書いたが、専門家がいうのに、地蔵様が付けている衣から推測して、
鎌倉時代に作られた地蔵様という。
青年のようなすがすがしいお顔をしている。
一度、お参りする価値がある。
十大願
この地蔵様は10の願い事を聞いてくださるという。
心をこめ、地蔵さまの真言を三度唱え、10個のうち、一つを心に念じていただくと、その願いがかなうとされる。
真言「おん かかか びさんまえい そわか」
願いがかなったとき、昔は7種類のお菓子をお供えしたそうだ。今でもとききどき、
7種類のお菓子がお供えしてあるときがある。
当寺では、このお地蔵様のお守りを出している。手作りなので、予約の必要がある。非常によくきく。
以下にその10個の願いを記す。
一、女人泰産 | 子宝にめぐまれる。 |
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二、身根具足 | 健康を得られる。 |
三、衆病悉除 | 病が治る。 |
四、寿命長遠 | 安らかな長寿を得られる。 |
五、聡明智慧 | 仏と同じような知恵が得られる。頭がよくなる。 |
六、財宝盈溢 | 財産を得る。経済に困らない。 |
七、衆人愛敬 | 多くの人を愛することができ、また愛される。 |
八、穀米成就 | 五穀に恵まれる。 |
九、神明加護 | 神仏の加護を受けることができる。 |
十、證大菩薩 | 大いなる悟りを得ることができる。 |