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みにミニ法話

(206)「心を正すこと」

このみにミニ法話も206回になります。
これはテレホン法話を文章にしているのです。

昔のテレホン法話を文章にしているとあまりにも拙く思い、
「こんなテレホン法話を、よくみなさん聞いてくださっているなあ」
という思いがしてくるのです。

こうして昔のテレホン法話の内容を振り返ってみると、
もっと心を正して勉強し、人生観深く、しかも分かりやすいお話をしなくては、
と思うのです。

心正すというのは、心の乱れを無くし、私にとっては、
お釈迦様の教えにそって間違った思いや行動を修正していくことになります。

世に「いいかげんが一番いい」とか、お釈迦様の中道という教えは
「いい加減がいいということである」などという学者さんもいますが、
いいかげんなら、みな好みがちがうので、心を正すどころか、煩悩が浮き出てきて、
家庭や社会の調和を保っていくことは難しくなりましょう。

たとえばお風呂にはいるのも、ぬるいお風呂がいいかげんの人もいますし、
熱いお風呂のほうがいいかげんの人もいます。

このたとえは生活すべてに当てはまっていき、
易(やす)きに走る生活態度になっていきます。

心を正すというのは、自分を甘やかすことではなく、
自分を律していったり、律しすぎるときには、甘えを少し取り入れたりして、
自分自身が人格的に成長し、その成長が共に相手の幸せに通じていくことを良しと
するわけです。

この心の律し方が難しいので、
お釈迦様の教えを基準にし、心を修正していくわけです。

お釈迦様の教えは北極星のように常に正しい方向を指し示しています。
その星を見て進めば、不幸や苦しみに陥ることなく、
幸せの道を行く事ができるわけです。

お釈迦様の教えを、心を正す北極星として、
学んでいくことが成功への道でもあるし、それが幸せになる近道なのです。

どうぞこのことを信じていただいて、常に学び多き一年にしていきましょう。