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みにミニ法話

(170)「決意の力」

私たちはこの世に生まれ、すでに数十年がたちました。

その人生のなかで、
自分は「このように生きよう」という決意を持ち、生きてきたでしょうか。

決意を別の言い方をすれば、決心でも言い表すことができます。
強く心に決めることです。

私はこう生きようと決意し決心して、そのために日々を一心に生きる。
そこに生きる力が湧いてくるものです。

仕事でも勉強でも、目標があって、それを達成できるようと決意し、
熱心に取り組んでいくと、やがて100%とは言わないまでも、
ある程度の成果を上げられることができます。

しかしそこに何の目標もなく、そのための決意もなければ、
仕事も勉強も一向に進まず、何の成果も挙げることはできないものです。

同じように「生きる」ことにもいえるのです。

私はこう生きるのだと目標をかかげ、そんな生き方ができるように決意して生きる。
そこに自分にとって「これでよかった」という、充実した人生がえられるわけです。

ギリシャの哲学者でソクラテスという人がいました。

ソクラテスが
一番大切なことは単に生きること、そのことではなく、善く生きることである
と言っています。

「善く生きる」の善くは善悪の善を書きますので、
善く生きるというのは「善を積む」という意味合いが濃いと思われます。

自分の日々の生活を振り返ってみてどうでしょう。
「単に生きている」だけなのか、そうでなく「善く生きよう」としているのか・・・。

もし善く生きるのだと決意し生きたならば、
単に生きてきた人の人生とは大きな違いがあると思います。
これも一つの生き方です。

ぜひ今一度、自分の「生き方」に関して、
こう生きるのだと決意を新たにし、自分の人生を大切に生きて欲しいのです。
その決意がやがて自らの幸せに通じ、またまわりの人をも幸せにしていきます。

まず決意することです。
決意には人生をかえるほどの大きな力があるのです。