ホーム > 法愛 3月号 > 終わりの詩

終わりの詩

隠し味

お料理に
目立たない程度の
塩や砂糖を入れると
その味わいが
さらに
引き立てられる

そのお料理に
まったく違った
深い味わいがでて
おいしくなる

人にも
見えないけれども
大切な
隠し味がある

笑顔に
相手を思う気持ちを
そっと
そえてみる
どんなお化粧よりも
美しいかもしれない

ありがとうの言葉に
相手の幸せを祈る
そんな思いを
そっと
そえてみる

きっとその言葉が
相手の心に響いて
忘れられない
瞬間を作りだす