扉の詩
(278)「天の声」
今日ひとつ
幸せな
ことがあった
それだけで
満足するのか
いや
それでは
足りないと
不満をもつか
今日あなたが
してくれたことに
ありがたいと
満足するのか
いやそれでは
足りない
もっとすべきだと
不満を思うか
満足と不満とが
心の中で衝突する
そのとき
足ること知ると
念じみる
すると
満足の花を
手にとりましょうと
やわらかな
天の声が聞こえてくる