扉の詩
(257)「忘れる」
忘れては
いけないものと
忘れて
いいものがある
忘れなければ
いけない
そんなものもある
忘れては
いけないもの
それは受けた恩
忘れていいものは
相手に
してあげたこと
忘れなければ
ならないこと
それは過去に受けた
嫌なこと
嫌なことを
むし返して
心を乱してしまう
そんな
損なことはない
忘れていいもの
そうでないものを
選り分け
今日の日を
穏やかに
おおらかに生きていく