扉の詩
(224)「数えてみる」
人は
欲深くなると
自分の足りないところ
ばかりを
数えてしまう
相手の
恵まれている
そんなところばかりに
目がいってしまう
もっと
もっと欲しい
その思いが
実は自分の心を
醜くしていることに
気づかない
ほんとうは
もう充分に与えられている
そんなことごとを
静かにふり返り
数えてみる
感謝の涙が
欲深なわたしを
洗い流していく
やさしさが
心いっぱいに
広がっていく