みにミニ法話

(318)「負を富に変える」

負というのはマイナスという意味で、
さまざまな人生に置ける苦難や困難をいいます。

たとえば貧しい家に生まれたとか、
身体にハンディーを負い生まれたとか。
あるいは病気になるとか事故に遭うとか、
さまざまな失敗など、人生の中で生きていけない、
そんなつらい出来事や体験を負で表しています。

そんな負の人生を
どのようにしたら富に変えていけるか。
ここの富とは豊かであり、幸せであるということです。

病気のことで考えてみます。
水泳の池江璃花子さんが令和1年2月12日に、
自身が白血病であり、治療に専念することを公表しました。

池江選手の当時の2月15日現在での記録は、
個人種目11個とリレー種目7個、
計18個の日本記録を持っている実力者でした。

そんな彼女が泳げなくなりました。
オリンピックも迫っていて、泳げない、その辛さは
凡人には察することのできないほど大変なものだったでしょう。

この負の出来事が、やがて頑張って復帰し、
富に変わっていきました。

この世には無駄なものが一つもないと言われています。
人生に深い影響を持つさまざまな出来事や人間関係は、
人生の問題集として、自らが解いていかなくてはならないものです。

それを乗り越えて、問題の解答を得たとき、
負の出来事が富の遺産に変わっていくのです。

それまでは忍耐と努力、そして、
どのようにその困難を乗り越えていったらよいかの知恵が必要になります。

私たちはその知恵を得るために、
この世に生まれてきたと言ってもいいかもしれません。
体験から得た知恵は、自らの宝となり、
その知恵がまわりの人を手助けしていく力になっていきます。

池江璃花子さんがこの困難を乗り越え、
それを生きる知恵に変えていったとき、
多くの人の悩みを解消していく、そんな知恵深い人と成長していきます。

池江さんばかりでなく、誰しもがそんな体験をされる場が必ず訪れるものです。
その時に、生きていく知恵を、常日頃から学び養っていくことです。
それが負を富に変えていく秘訣でしょう。

お釈迦様の教えは、そのことを念頭において説かれたものばかりです。
日々、学びを積み重ね、負を富に変えていきましょう。

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