六月は梅雨に入り、雨の降る日が多くなります。
アジサイの花は雨に打たれて嬉しそうに見えますが、
雨が長続きすると、水があふれ、川の決壊などがあって、
大変な思いをする時もあります。
人生にも雨ならぬ苦難が降り注ぐときがあります。
毎日笑顔で暮らせるのが最適ですが、そんなに人生は甘くなく、
日々の生活を確保するために、働かなくてはなりません。
その仕事もみな楽なものでなく、お金をいただくというのは大変なことで、
家族のため、また自ら生きるために働いています。
そんな生活だけでも大変なのに、
人生には上手くいかないことが多々でてきます。
愛する人との別れがあり、
逆に会いたくない人と一緒に仕事をしなくてはならない、
そんな時もあります。
病の苦しみがあったり、老いて介護される、
あるいは介護をしなくてはならない。
認知を患って、家族に迷惑をかけたり、失敗して落ち込んだりと、
さまざまな苦難の雨を受けなくてはなりません。
人生には無駄なことは一つもないという言葉のように、
それらの苦難を無駄にしない受け取り方をすることで、
乗り越えていくことができるのです。
「亡き娘から、ありがとう」という46才になられる女性の方の投書です。
「亡き娘から、ありがとう」
1月に、5歳の娘が天国に旅立ちました。
病気一つしたことのなかったのに、インフルエンザで突然の出来事でした。ただ不思議なことに、亡くなる1か月前から、
自分の死を知っていたかのような言葉を繰り返していました。「死にたくない」
「ママに会えて良かった」
「ママのことは忘れない」娘のいない毎日がつらく、涙を流す日々です。
しかし、亡くなった後、娘が大事にしていたキティちゃんの袋から
私あての手紙が見つかりました。そこには「ママ、ありがとう」とありました。
私を選んで生まれ幸せな一生を送ってくれたと思いました。私も娘にお礼を言いたかったのですが、かないませんでした。
それでも、今そばにいて見守っていると信じています。(読売新聞 平成30年5月21日付)
悲しい別れですが、
5歳の娘さん、ありがとうの言葉を残して逝かれました。
苦難の雨もやがて「ありがとう」の言葉でいえる、
そんな日がきっとくると信じて、日々負けずに生きていくことが、大切に思います。