希望とは、願い望むこと、
あるいは将来よいことを期待する、ということです。
努力すれば、必ず報われるとか、
この場を逃げないで頑張れば、必ず幸せを手なれる。
こんなことも希望といえます。
ですから希望を持っていれば前に進むこともできますし、
七転び八起についていえば、この希望がどれだけ強いかで、
七回のところ七回でなく、八回まで起きることができるわけです。
この希望の反対が、希望を失うことで、失望です。
人の心を不幸の闇で包む唯一の剣(つるぎ)が、
この失望だと言われています。
どんな人間でもこの失望という剣を撃ち込まれると、
闇に沈み悪魔の思うつぼになると言われているのです。
特に、年を取り老いていくと、希望を失い、
死を待つだけの、そんな生活を強いられる人もいるでしょう。
その人の目には輝きはなく、生きる力も失われていきます。
そんな生き方を脱するためにも、いつも希望を失わないことです。
そのために日頃から、人のお役に立てる自分でありたい
と思っていることだと思います。
私には何か人のためにできることがある。
それが笑顔やほほえみであってもいいし、
感謝の思いや「ありがとう」の言葉であってもいい。
そう心に念じ、自分が必要な人間として生きる決意をしておくことです。
人に必要とされるようになると、
皆が集まってきて、笑顔の輪ができ、
その笑顔の輪に包まれ幸せになれるのです。
さらには、死んだらお終いという考えを切り替えて、
この肉体が使えなくなっても、魂という存在になって
生き続けることを信じることです。
そう思えば、今生きている、その生き方が、
やがて死をいただき、あの世に帰ったあとも、
その希望を持った生き方が、あちらの世界でも生かせられ、
さらに幸せを得ることができます。
この世で善を積んだ人は、あの世で善なる人たちが迎えてくれる。
これが仏教の基本的な教えです。
オリンピックやさまざまなスポーツなどを観戦すると、
選手はみな希望を持って戦っています。そのはつらつとした姿に、
生きる力をいただけます。
希望は、自らを強くし、また相手に強く生きる力を与えていくのです。