すでに12月です。
今年、幸せの出来事や失敗したこと、あるいは苦しさや悲しみなど、
さまざまな事ごとが思い返されます。
特に苦しいことなどは、思い出したくないこともありましょう。
悲しみも癒えないままの人もいるかもしれません。
しかし、過ぎてしまえば、みな尊い事ごとで、
自分自身を育てくださった尊い出来事ではないかと思います。
まず、過ぎ去った出来事の中に、感謝の雫を入れてみてください。
感謝の思いは光の思いで、ありがとうという言葉を添えるだけで、
そこに輝きが現われでてくるのです。
どんなことも、幸せを築き上げる力になるのだと思えてくるのです。
人は幸せにならなくてはなりません。
その1つが感謝の思いを高めることなのです。
感謝の思いで、この1年を振り返ってみると、
さまざまな出来事が美しい景色として流れていきます。
そんな場面を思い起こすとき、知らず幸せに包まれている自分を思うのです。
そして、そこに美しい月日の流れを、心から感じ取っていくことができます。
投書を読みます。
「新聞投書で夫しのぶ」という題で、45歳の女性の方のものです。
「新聞投書で夫しのぶ」
病気で昨年他界した夫の遺品を整理していて、
棚のファイルから新聞の切り抜きを見つけた。
5年前に「気流蘭」に掲載された私の投書だった。夫が当時小学2年の娘と理科教室に参加し、
習ったメニューを私の誕生日に作ってくれたという内容だった。少し照れながら、うれしそうに新聞を切り抜いていた夫が目に浮かんだ。
こんな幸せな日があったのだと思うと、涙が止まらなかった。
夫への感謝の気持ちをこうした形で表せて良かったと思った。あの日のレシピは、夫が別のファイルにとじていたので、
家のどこかに保管してあるだろう。今度はそれを見つけてみよう。いつになるかわからないけれど、
気持ちが落ち着いたら、娘と一緒にあの日のレシピを再現したい。(読売新聞 平成27年9月28日付)
感謝と幸せは隣り合わせであることが分かります。
感謝の思いで1年を振りかえってみましょう。
そこに美しい月日の流れを見ることでしょう。
今年1年、つたない「みにミニ法話」のお話を聞いてくださってありがとうございました。
来年も良い年でありますように。