冨を得て豊かになることは、とても良いことです。
この場合、富を持ち豊かに暮らす人を嫉妬して、妬んだりしないことです。
それは、自分の理想とする姿を否定してしまうからです。
否定すると、豊かにはなっていけません。
財を得る富ばかりでなく、富には心の富もあります。
財と心の富を得て豊かな人生を送ることが理想です。
そこで心の富とはなんでしょう。
「乞食のくれた手ぬぐい」という日本昔話があります。
ある長者の家に乞食が水を一杯欲しいとやってきました。
その長者の奥さんは、「けがらわしい」と言って、
その乞食を追い出してしまいました。その様子を見ていた使用人の女性が、あまりにも可愛そうだと思い、
自分のご飯から乞食にあげるためにおむすびを作り、
水を持って、乞食の所にいってあげました。乞食は喜んでおにぎりを食べ、水を飲み、満足そうです。
お礼にといって、汚れた手ぬぐいを一枚くれました。使用人の女性は、その日も忙しく働き、流した汗をその手ぬぐいで拭きました。
長者の奥さんが使用人の女性を見て、腰を抜かすほど驚いたのです。なぜかというと、その使用人の女性がとてもきれいになっていたからです。
奥さんの前で、もう一度その手ぬぐいで顔を拭くと、またきれいになります。
その使用人の女性は、実は色が黒くてサルのような顔をしていたのです。
それを、乞食がくれた手ぬぐいで顔を拭くと、色白の美しい女性に変わったのです。理由を聞いた奥さんは村中の乞食を呼んで接待しました。
たくさんの乞食が集まって食事をしたのですが、誰一人手ぬぐいを持っていません。
そこでところかまわず、乞食を調べ、1人の乞食が手ぬぐいを持っていたので、
それをはぎとり、顔を拭きました。すると奥さんは馬の顔になってしまったというお話です。
困っている人に、財と優しい思いを分け与える。
そうすることで、心の富は増え豊かになっていくといお話だと思います。
欲を出し、自分のみよかれという心では、心の富は築けません。
豊かさが失われていきます。教えられるお話です。