感謝することは、とても大切です。
家族や近しい人に対しても感謝するのは礼儀です。
この感謝は日本の文化として、和の心にも通じていく考え方です。
どちらかの国では、あまり感謝の言葉、
「ありがとう」を使わないそうです。
感謝はそう簡単に言ってはいけないという文化です。
ほんとうの友人は、
消しゴムを貸してもらうのに、黙って自分のもののように使ったり、
友人が持ってきたお弁当のおかずを平気でつまんで食べる。
これが真なる友情であり、近しい人の礼儀だと聞いたことがあります。
日本では考えられず、
そのようなことをしたら、おかしな人だと思われてしまいます。
以前、お寺の子供会で、勉強の時間、子供の勉強を見ているとき、
ある男の子が黙って、隣の子の筆箱から、消しゴムを使うのです。
そのとき、「お前なあ、人の物を借りる時には、貸してくださいって言うんだ」
と教えると、消しゴムを貸してもらった子が
「はい、消しゴムを貸してください」と言って借りました。
使い終えて、その子は黙って隣の子の筆箱に、消しゴムを返すのです。
そこで「お前なあ、借りて返すときには、ありがとうっていうんだ」。
そういうと、「ありがとうございました」というのです。
それを3回ほど繰り返して教えたのですが、
最後には上手にできるようになって、借りた子も貸してあげた子も、
そのありがとうの言葉で、なぜか心が和らぎ、
そこにあたたかな思いが流れたのです。
大人になると、心が少し固まってきて
「ありがとう」の言葉が言えなくなるものです。
「心では思っている。別に言葉に出さなくても」と、
そんな言い訳をする人がいますが、
それは本当に感謝の思いを分かってないのではないかと思います。
病気をして健康を害すれば、健康のありがたさを思い、
健康でいられることに、心からありがたいという思いになります。
病気で支えてくれた看護師や医師、あるいは家族の人にも、
感謝の思いが深まります。
深まれば、自然とありがとうの言葉が出てくるものです。
この言葉が、自分の心を穏やかにすると共に、
相手をも幸せの思いで包むのです。
感謝の力を使ってみてください。