奇妙な題ではありますが、大切な真理です。
何をするにも、まず思いがあります。
思いがあって、その思いに力を込め、言葉や行動に移していきます。
なかには思わず暴言を吐いたり、
思わず嫉妬したりと、そんな場合もありますが、
それは今までそんな人格を作ってきた思いにあります。
どんなときにも暴言を慎む、そんな思いをしっかり持っていれば、
知らずに暴言を言ってしまうことはありません。
普段何気なく思っていることが、相手を傷つけてしまうこともあります。
そういう言葉を言うはずはないと思っていても、
思いの中に、相手を批判したり、嫌うものがあれば、
知らずに言葉や行動にでてしまうのです。
ですから普段の思いを正し、善なるものにしておかなくてはならないわけです。
感謝もそうです。感謝の思いがなければ、
「ありがとう」の言葉もでてきません。
まず思いの中で、「私は支えられてある。ありがたいことだ」
と常々思っていれば、感謝の言葉や行動がでてきます。
そうでなくて、あたりまえに思っていれば、
そこには不平の言葉が出てきやすいのです。
こんな投書がありました。
81才になる男性の方の投書です。
「支えてくれた妻へ気持ち込め靴磨き」という題です。
「支えてくれた妻へ気持ち込め靴磨き」
東京五輪が開催された1964年、郊外に家を建てた。
通勤は往復約4時間かかり、朝6時に家を出て、
帰るのは早くて夜8時。深夜になることも度々だった。帰宅がどんなに遅くても、妻は寝ないで待っていてくれた。
翌朝には朝食を用意し、きれいに磨いた靴をそろえ、見送ってくれた。
私が無事に定年まで勤めることができたのは、妻のお蔭だと思っている。退職を機に、妻と一緒に散歩を始めた。
散歩から帰ると、妻の靴を磨く。
現役時代、妻が支えてくれたことへの感謝を込めながら。妻との散歩を始めて20年たった。
結婚してから定年まで妻は私の靴を磨いてくれた
32年まで、あと12年だ。どうか、それまで元気で一緒に散歩を続けられるようにと願っている。
(読売新聞 平成26年12月30日付)
妻への感謝が、靴を磨く行動に出ています。
何を思うかで、人生の姿が変わってくるのです。
今年一年、人として正しい思いを育てていきましょう。