3月の中頃になると、護国寺の竹林に、鴬が鳴きはじめます。
裏庭には蝋梅の黄色い花が咲き、スミレも咲き始めて、
春の暖かさとほほえみを思います。
ほほえみは暖かさです。
ほほえみがあるところに、幸せがきます。
ほほえみは安らぎでもあり、穏やかさでもあります。
仏像などを見ると、みなほほえみをたたえています。
不動明王さまや仁王様などは怒りのお顔をしていますが、
菩薩様や如来様は、みな深いほほえみをたたえています。
そんな姿から思い浮かべる事は、
人が悟りを深め、人格を磨きあげていくと、
みなほほえみ豊かな人になっていくということです。
何かよいことがあったり、幸せなことがあれば、
ほほえみは知らずこぼれ落ちてきます。
あるいは仕事で、ほほえみをたたえなくては、と思っている方は、
ほほえみの多い一日を過ごすことでしょう。
しかし、疲れているときや、苦しいとき、
あるいは嫌味を言われたり、悪口を聞いて落ちこんでしまったときには、
いつのまにかほほえみが消えて、悲しい顔や不満の顔になりがちです。
特に男の人は、一週間も、ほほえみや笑顔を忘れていた、
ということもあるかもしれません。苦難のときにも、
笑顔やほほえみを忘れない。
それを仏様が教えてくれているのかもしれません。
ほほえむ仏様の前に、時々たたずむのもよいでしょう。
花はほほえんでいるゆえに蝶を招きます。
私たちがほほえみ豊かであれば、幸せを招くといえます。
病で病院に行くと、
その病院で先生も看護師さんも顔で接してくだされば、
救われる思いがします。
笑顔もなく上目線で、命令されるような接し方をされると、
病気もますます悪化するような気持ちになります。
スーパーのレジで笑顔で対応してくれれば、
この店にきてよかったと思います。
ほほえみ一つも出ず、ありきたりなレジをしていれば、
この店に来る意志も薄れてくるものです。
笑顔は幸せを招きよせ、相手に喜びを与えます。
ほほえむ私たち自身も、幸せになれます。
どんな時にもほほえみを絶やさない、そんな人格を築いていく。
そのことに気づかせていただける、
ほほえみの春を心の両手に受けてみましょう。