感謝と幸せの順序ですが、
「幸せであるから感謝できる」というのが一つあります。
もう一つは「感謝できたから幸せになれた」という考えもあります。
前者の方が幸せにとっては受け身的で、
幸せを待っているような気もしますが、
後者の「感謝できるから幸せになれた」というほうが、
幸せを多く手にすることができるような気がします。
またもう一つの考え方は、
「幸せであるから感謝でき、感謝できるから幸せである」
という二つが、一つの関係でつながっているという考え方です。
少し哲学的になりますが、感謝と幸せが一つになっている状態といえます。
こんな投書がありました。
57才の男性の方の投書です。
「母を思い出す音」
小学校のころ朝一番に聞こえてくるのは、母がみそ汁を作る音だった。
まだ布団の中にいる時に、ネギを刻む音、油揚げを切る音、
豆腐をみそ汁に入れる音などが聞こえてきた。それは私にとって目覚まし時計の代わりだった。
同時に、病を患っていた母が、今朝も元気だという証しでもあった。眠い目をこすりながら食卓につくと、
白い湯気の中に、できたてのみそ汁とご飯、
それに母の笑顔が、かげろうのように揺れていた。
幸せな時間だった。数年後、母は若くして亡くなった。
今も、母の一番の思い出と言えば、母がみそ汁と作る音だ。(読売新聞 平成24年11月11日付)
こんな投書です。この中に「幸せの時間」という言葉がでてきますが、
それはこの方のお母さんが、朝の食事を作っているときの音を、
目覚まし代わりに聞く時間でした。
感謝という言葉はでてきませんが、
今でも感謝の思いを抱いていることでしょう。
そして、お母さんが亡くなっても、
その感謝はいつまでも消えず、幸せの時間を消さないでいます。
感謝と幸せは、このように別物でなく、
ともに一緒に手をつないでいるのです。
今年も無事過ごさせていただいたことに感謝し、
幸せをかみしめてみましょう。
また幸せであったことに、感謝してみましょう。