住めば都という言葉がありますが、
いったん住みなれると、そこがとても居心地のよい場所になって、
離れることが出来なくなります。
東日本大震災で被災された方や、原発で自分の家に戻れなくなった人が、
いまだにおられるようですが、
大変なことだと思いますし、
自分の住む場所に帰れないというのは、とても苦しいことだと思います。
「この場所で生きる」は、また別の角度からのお話です。
それは苦しい場所で生きているとき、
そこをすぐ逃げ出さないで、できるだけその場所で頑張ってみる、
という意味での考え方です。
逃げることで最大のマイナス行動は、自殺になりましょう。
「もう逃げたい。死ねば楽になる」と思って自分で逝ってしまうのです。
そんなとき、ちょっと待ってくださいと言いたいのです。
神様や仏様は、自分に耐えられないような苦難は与えないと、
よく言われることです。
何か生きるための工夫をすれば、そんな難所もなんとか切り抜けて、
幸せの時を得ることができるかもしれません。
悪魔が一番活用するくさびは「失望というくさび」だそうです。
そのくさびを人の心に打ち込めば、
必ずそのくさびにさまざまなマイナスの思いが引っ掛かって、
その人が絶望の底に落ち、やがて悪魔の餌食(えじき)になってしまうというのです。
この苦しい場所で生きるためにも、失望というくさびを打たれることなく、
常に希望を捨てずに、頑張りぬく精神が必要になります。
たまに朽ちた屋根に名も知れない花が咲いていることがあって、
そのとき「よくあんな場所に自分の住む場所を選んだなあ」と思うことがあります。
震災で被災した町の瓦礫の中にもタンポポが咲いたり、
名も知れない小さな花が咲いているのを見たことがあります。
どこでも、与えられた場所で希望を抱いて生きていけば、
必ず幸せの光を見ることができると思うのです。
この場所で生きいている意味を真摯に受け取り、
そこから多くの生き方を学びとっていくことで、
人は人生に深い意味を悟るのだと思います。