昨年の3月11日、東日本大震災があり、
その中でも津波の被害が大きく、そのために亡くなられた方がたくさんおられます。
いまだに行方不明の方も大勢いらっしゃって、
小川小学校で行方が分からない子を、いまも探しているお母さんもいると聞きます。
この震災でたくさんのドラマがあり、
悲しみや苦しみ、また励ましの姿を見るにつけ、
教えていただく教訓は数え切れないほどです。
阪神淡路大震災のときもこんなことがありました。
被災して住む場所もなくなってしまった老女が、配給されたパンをいただきながら、
取材にきた人に言っていた言葉を思い返します。
それは「私は物を失ったけれど、心を拾いました」という言葉です。
住む家もなくなってしまったのに、こう言えたのは、
前向きに物事を考えられる証拠です。
いつまでも地震でなくなってしまったものに執着して、
「苦しい、助けてくれ」とばかり叫んでいるよりも、
「心を拾った」から頑張る、と思ったほうが、人は早く立ち直っていけるのです。
自分が不利に立たされれば立たされるほど、物事を前向きに
「私はできる。どんな苦難も乗り越えられる」と考えていくいことが大事になります。
前向きに考える根底には、人には無限の力があるからです。
無限といっても、ビルを丸ごと破壊する力があるというような力ではなく、
それぞれに与えられた人生の問題や苦しみを、必ず解決できるという力が、
誰にも備わっているということです。
ですから、自分がもう頑張れないと思ったとき、
静かにもうしばらく踏みとどまってみようという精神が必要で、
その精神がやがて道を開いていくのです。
具体的な前向きの人生の方法は、笑顔を絶やさないということです。
笑顔は自らをほがらかにさせるばかりでなく、まわりの人も幸せにしていきます。
笑顔は心にある否定的な思いをなくし、明るい心を開いていってくれます。
朝起きたときに、鏡を見て笑ってください。
不思議なことですが、自分の笑顔を見て自分が癒されるのです。
笑顔の力を人生の中で充分に使うべきです。
必ず前向きな人生が開けてくることでしょう。