法話

心の籠に花を摘む 2 心の籠の中を整理する

いらないものと必要なものを選(え)り分ける

心の籠の中には、たくさんの思いが詰まっているのですが、
その思いを少し整理してみます。

これから秋です。
木の葉が紅葉し、赤い葉や黄色い葉が散っていきます。
お寺の本堂の前には、沙羅双樹の木と百日紅(さるすべり)の木があって、
次第に葉が木から散っていきます。

沙羅双樹の葉は軽く掃き掃除がしやすいのですが、
百日紅の葉は少し重くて、履いても土と混ざり、
葉とその土や小石と選り分けるのに苦労します。

百日紅は花が長く咲いていて、
日々花が散って、掃除をするのが大変ですが、
きれいな花を掃き寄せるのに幸せを感じます。
紅葉した葉もとてもきれいで、その葉を集めるのも、
掃除から得られる幸せだと思っています。

どうしてでしょうか、この年(平成25年)は、
百日紅の葉が紅葉する前にみな落ちてしまったのです。
掃除も大変で、時間をかけて葉と土や小石を選り分けました。
時間がかかりますが、掃除をした後の庭は、清浄で、
心まですがすがしい思いになります。

掃除をし、まわりのものを整理してきれいにすると、
心まですがすがしく幸せになれるのです。
そのように、心の籠に入っているものも整理するのです。

人生が変わる片付け

片付けで有名な人は、近藤麻理恵さんです。
『人生がときめく片付けの魔法』の本がベストセラーになりました。
今ではアメリカでも活躍していて、
アメリカの雑誌TIMEの「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれています。

この年(平成25年)の12月に『婦人公論』で、
近藤さんの「人生が変わる片付け」というテーマで、
4ページほどの文が掲載されていました。
そこに、こんな文章がのっています。

どんな家に住んでいる方であれ、共通して言えることは、
家の中を完璧に片付け終えると、考え方や生き方、
そして人生までもが劇的に変わるということ。
100%の自信を持って言えることなのです。

さらに片づけをすることで、
「心に余裕が生まれた。家族に自然に優しくできるようになった。
夫との関係もよくなった。表情がイキイキしてくる。
人生そのものがときめいていく」
などが、述べられています。

心も同じように、大切なものを残し、
いらないものは捨てることで心の籠の中も整理され、
生き方も変わってきます。

大阪のある小学校で事件(平成24年6月)がありました。
会議中に女性教諭が意識不明になった事件です。

それは同僚の女性の講師が
睡眠剤を導入したシュークリームを食べさせたというのです。
またその女性の運動靴や指導用教科書に「ヤメロ」「バカ」
とフェルトペンで書きこんだのです。
でも、この講師が熱心に指導していた生徒や その保護者には評判がよかったといいます。

同僚の女性教諭には憎しみが、生徒たちには愛情が、
講師の女性の心の籠に入っていました。
その憎しみを捨て、愛情を残し、
心の籠を整理しなくてはなりません。

憎しみを捨て、愛情を残したなら、
きっと人生もよい方へ変わってき、必ず幸せになれます。

(つづく)

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