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みにミニ法話

(164)「向上心」

向上心とは、自分がよりすぐれた人となっていこうとする心のことをいいます。

向上心があるといえば、
すぐれた人となっていく心をもっているということになります。
心というとらえ方は少し難しいので、考え方を持っているとしたほうが、
分かりやすいかもしれません。

ジョゼフ・マーフィーといって、積極的精神法則を述べ伝えた人がおられました。
いま現在も、その言葉に多くの人たちが導かれて成功の道を歩んでいます。

マーフィー博士の言葉のなかに、

「失敗、欠乏、反感に関する考えを改め、発展、成功、幸福への転換を図りなさい。
常に考えているものをあなたは所有することになる」

という考え方を述べています。

これは人が経済的にも、また精神的にも向上していくために、
とても大切な考え方です。

いつも「失敗するかもしれない」と思っていると、向上することは難しいでしょうし、
欠乏といって「足りない、足りない」と不平を言っていても、向上の道には入れません。

あるいは「この失敗は環境のせいだとか、あいつがいけないのだ」とか
「こんなに努力しているのに向上しない」と、いつも反感を持って生きていると、
向上は決して望めないでしょう。

人が向上しているための唯一の精神法則は、
積極的考え方を持っているということです。

「私は必ず発展する」「私は成功するのだ」「私は幸福で満ち満ちている」と常に思う。
そうすると、そのようなものが自分に引き寄せられてきて、
やがて発展、成功、幸福に満たされるのです。

向上の考え方に、まず積極的な考え方を持ち、努力をしていくことが大切です。
さらには、見えない存在が常に手を差し伸べていることを、信じることです。

他力といってその見えない存在にすべてを任すのではなく、
積極的努力の生き方の中に、大いなるものが手助けをしてくれるのだ、
という考え方を持ち、そのもに、常に感謝の思いを忘れないことです。

成功は一夜にして得られるものではありません。
たゆみない向上心の日々のなかに見えてくるものです。