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終わりの詩

一心に咲く

さまざまな花が
世にはあるが
粗雑な花は
ひとつもない

丘に咲く花も
石のすき間に
咲く花も
泥水に咲く花も

みな
ていねいに
咲いて
ほほえんでいる

決して
他の花を
さげすみはしない

相手の 花の美しさを 素直に たたえている

ていねいに
一心に咲いて
美しく
ほほえんでいる