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終わりの詩

必要な人

一生けん命やっても
失敗ばかりだし
何をやっても
うまくいかない

私なんか
必要ないんだ

そう思って涙し
仕事場を
抜け出した

あの子が
いなくなって
淋しい

あの子の
笑顔がないと
元気がでないの

そう語る人が
たくさんいた

こんな私でも
必要な人として
この場に
生きている

そう気づいて
涙をぬぐい
笑顔を
とりもどした