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終わりの詩

流れる美しさ

春になると
花たちが目を覚まし
あたりいっぱい
桜色に満ちる

初夏には
芽吹きの若緑色が
風に揺れ

秋には夜空に
月が流れて
淡い光がほほえむ

冬は
天から雪が舞い
白い花たちと
静かに語らう

人生も
静かに流れていく

幸せのときは
感謝を思い
苦しみのときには
静かに耐え忍ぶ

頑張れるときには
前向きに
疲れたときには
少し休めばよい

困っている人を見れば
立ち止まって
我が手を差しのべる

今日も
美しく流れていく