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法華経の詩

法華経の詩(116)

安楽行品 第十四(9)

仏 世尊は 文殊に
再び 四つの安楽の行いを説いた

まず一つ
身に対しての安楽の行いは
常にほほえみをたたえ
忍耐においてゆるがず
粗暴にならず
しなやかに法を語ること

二つ目は
言葉に対しての安楽の行い
言葉やわらかに
他の人の悪や欠点を口にしない
人びとの安らぎを願い
穏やかに教えを説くのです
自らも仏の道を行い
相手にもそのようにあらしめたいと
教えを説くことです

三つ目として
思い(意)に対しての安楽の行い
まず この心の思いを離れなさい
ねたみ 怒り
おごり へつらい
あざむき いつわり の心です
人びとに慈悲の思いを抱き
諸仏には
心から敬いの心を起こして 礼拝するのです

四つ目として
世の人びとが
この法華経を聞こうとしなくても
ゆるぎない誓願を立て
人びとに この汚れないお経を説き
無上の「さとり」へと導くのです

こうして
仏の法華経を世に弘める者は
常に限りない
称賛を受けるであろう

(安楽行品了)