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法華経の詩

法華経の詩(112)

安楽行品 第十四(6)

仏 世尊は 文殊に
さらに語り続けた

如来が亡くなったあと
正しい教えが滅ぶ最後の時でも
この法華経を弘める求法者は

在家の人びとや
出家の人びとから遠く離れて
暮らすべきであり

また慈しみの生活を
送るべきである

そして
まださとりに到ることのない
人びとに大悲の心を起こし
こう 願い 考えるべきである

それら人びとが
生まれつき理智の鈍い人で

仏が巧妙な手段として語る
意味の深さと 微妙な言葉を
聞かず 知らず さとらず
尋ねず 信ぜず
積極的な関心を示さざす
さらには
法華経の意味を理解せず
さとらない

そんな人びとに対しても
求法者が正しい「さとり」を得たとき
神通力によって

「法華経」を信仰し 理解し
この上ない「さとり」を得たいと発心する
そんな 
熱烈なる願望を抱かせ
安楽に導くべきである