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法華経の詩

法華経の詩(110)

安楽行品 第十四(3)

仏 世尊は さらに語り続けた

文殊よ
私が亡くなり涅槃に入った後
この正しい教えが
衰えて かすかになってくる
末法の 五百年の間に 
この法華経を
弘めようと 欲する者は
安楽な生活を送る者である

そして 彼 求道者は
安楽な生活を送りながら
自ら悟り得た教えにせよ
書物に書かれた教えにせよ
喜びを持って 教えを説くであろう

この教えを説く時に
はなはだしく
他人を非難 しはしないし

教えを説く他の僧たちの
悪口を言わず そしらず ののしらず

また声聞という
教えを聞いて悟る僧たちの名をあげ
そしらず ののしらず 
また 僧たちを敵視 しはしない

それは何故かと言えば
この経を説く求道者が
安楽な生活をしているからである

この経を説く者は
教えを聞きに集まって来た者たちを
受け入れ 
親しみをこめて 教えを説く
質問されても論争なく答える
実に
仏の智慧を悟った通りに
答えるだろう