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法華経の詩

法華経の詩(108)

安楽行品 第十四(1)

文殊菩薩が
仏 世尊に語った

今 仏を信頼し 信じるがゆえに
私たちは 誓願(せいがん)をおこし
この法華経を説くことを誓いました

しかし 仏が入滅した後の悪世に
初心の菩薩は
どのように この経を
説き弘(ひろ)めていったらよいのでしょう
その心構えを導きください

仏は語る
仏の滅後に
この経を説かんとするものは
四法(しほう)を
自らのより所とし 自らを律し
この経を弘めていくのだ

あなたがたが
この四つの法を実践することで
身に危険なく
心に憂いと悩みなく
この経を安らかな思いで 伝えていくことができる
これを「安楽行」(あんらくぎょう)という

この四法とは
一つは 身(しん)安楽行
一つは 口(く) 安楽行
一つは 意(い) 安楽行
一つは 誓願   安楽行 なり

一つ目の身安楽行から
その意味を語っていこう
身安楽行には行処(ぎょうしょ)と
そして 親近処(しんごんしょ)とがある

仏のみ教えが続いて述べられていく