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法華経の詩

法華経の詩(102)

勧持品 第十三(1)

その時 薬王菩薩と
大楽説菩薩(だいぎょうせつぼさつ)が
多くの求法者に囲まれて
仏 世尊の前で 語った

仏よ
このことに関しては
ご心配なさらないでください

わたくしどもは
仏が入滅し 天界に還られ
この娑婆世界からいなくなっても

この法華経を保ち続け
読誦し 説き伝え
弘めていくでありましょう

仏のいない その時代に
善根が少なく
利益のみを追い求め 
増上慢(ぞうじょうまん)で
悪なる思いを 抱き
自らを律することなく
仏を信仰しようとせず
あまりにも 不信心で
心の悪い人びとがいるでありましょう

しかし わたし達は
忍耐力を持ち
その時代にも この法華経を示し
信じ 教示し 書き写し
敬い 尊び 崇(あが)め
供養することでありましょう

わたし達は
身命を惜しまず
いのちを投げうって
この経典を
告げ広げていきます