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法華経の詩

法華経の詩(85)

法師品 第十(3)

仏 世尊は
薬王菩薩(やくおうぼさつ)に
続けて語った

この法華経や
この最高の経を説き 信奉する者に対して

邪心を持ち 悪心を起こし
誹謗する言葉を語り

家庭生活を営んでいる者にせよ
出家したものにせよ
ただ一語であっても
不快な言葉を聞かせる者があれば
その行為は
極めて悪行(あくぎょう)であると断定する

如来が滅後 すなわち涅槃に入った後に
この経説を信じ 読誦し
書写し 師事して尊び
他の人びとに この経を聴かせようとする
良家の息子たちや娘たちは

如来の衣(ころも)に
包まれている者と知るべきである

かれらは 他の次元の違った世界に住む
如来たちに見守られ 加護されている

彼らはそれぞれに
信仰の力と 善根の力 誓願(せいがん)の力を
持っているからである

これらの
良家の息子たちや娘たちは
如来と一緒に
同じ家に住む者となるであろう

そして 彼らは
如来の手で
頭をなでられる尊い者となるであろう