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法華経の詩

法華経の詩(83)

法師品 第十(1)

仏 世尊は
薬王菩薩(やくおうぼさつ)によせて
この集まりに集った
八万の求法者(ぐほうしゃ)に語った

薬王菩薩よ
この法華経の
ただ一句を聴いただけでも

あるいは
この経典に信心の心を
少しでもおこして
有難いとおもっただけでも

みな
未来世おいて 多くの人の尊敬を受け
完全なる「さとり」を得るであろう
そう 私は予言する

これらの者たちは
多くの仏のもとで学び
多くの仏のもとで
仏となる 誓願を立てるものとなろう

かれらは人びとを憐れみ慈しみ
人間として
この世に生まれてきた

ましてや
五種法師(ごしゅほっし)と言って
次の五つのことを行うならば
なおさら
完全なる「さとり」を
得るものとなろう

その五種とは
この経典を心に留めて持ち(受持・じゅじ)
声を出して唱えて読み(読・どく)
この経を暗唱し(誦・じゅ)
世に説きひろめ(解説・げせつ)
紙に写して書く(書写・しょしゃ)
ことである