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法華経の詩

法華経の詩(21)

方便品 第二(9)

仏は
舎利弗(しゃりほつ)に
続けて語っていう

子どもが戯(たはむ)れに
小石を重ねて塔を作れば
その子らは やがて 仏の悟りを得られよう

誰かが仏のために
木で仏像を彫って作り
または銅や真鍮(しんちゅう)
あるいは粘土を使って
仏像を作れば
みなすべて 仏の悟りを得られよう

壁や紙に福徳をもった
仏の姿を描いても
そして描かせたものも
すべてみな 仏の悟りを得られよう

童子が遊びながら
草木や筆 あるいは指の爪で
仏の絵を描いても
すべて慈悲ある人となり
みな 仏の悟りを得られよう

仏の塔に あるいは仏の像に
花を手向け 香を焚き供養するものは
すべてみな 仏の悟りを得られよう

また最高の悟りを得た仏に
音色のよい楽器を奏でた人びと
琵琶やハチ太鼓を鳴らし
ほら貝や木製の笛を吹き
あるいは琴を奏(かな)でる人びとも
やがてみな 悟りを得られよう

さらに仏の遺骨を安置した場所で
仏を礼(らい)し奉るといい 手を合わせ礼拝すれば
みな 大いなる悟りを得られよう