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法華経の詩

法華経の詩(17)

方便品 第二(5)

仏は語った
一大事(いちだいじ)の因縁をもって
この世に出現したのだ

すなわち
偉大な目的のために 偉大な仕事をするために
大いなる大切な縁があって
この世に生まれてきた

この偉大な目的とは
仏の智慧(ちえ)の力を発揮して
多くの人びとに
仏知見(ぶっちけん)としての
仏と同じような無上の智慧に目覚めさせ
仏と同じような無上の智慧を示し
仏と同じような無上の智慧を悟らせ
仏と同じような無上の智慧の道に入って
自らの力で人生の課題を解き
自らの人生の問題を解き証(あか)し
そして自ら自身が幸せ得るとともに
多くの人の悩みや苦難を解決し
多くの人を幸せする
すべての人が幸せに満ちていく
そうして この世を仏国土にする
そのための 智慧を得させるために
仏は世に出現したのだ

仏こそ 智慧を発揮し 智慧を示し
智慧を理解し分からせるとともに
その智慧を発揮するに至るまでの道を
人びとに理解させる者であるからだ

一切の人びとを平等に 仏にさせる
この一つの事のために
仏は世に出現したのだ

一切の人びとを平等に 仏にさせるという
一仏乗(いつぶつじょう)のために
教えを説くのだ