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法華経の詩

法華経の詩(8)

序品 第一(8)

文殊よ 語れ
なぜ仏(世尊)は光明を放ったのか

今まで 仏が眉間から一条の光を放ち
神通力を使って 不思議な世界を頭上に現わした

決して私たち 弟子には見えない
この世とは全く次元の違った
霊的世界の真実を現わした

その霊的真実の世界の姿を
私 弥勒が 今までながながと語ってきた

その光の世界を なぜ仏は私たちに示したのか
その理由を 文殊よ 語れ
私たちの疑問をのぞけ
私たちの好奇心を満足させよ
今 私たちは期待の思いに満ち
この理由を聞こうと心を弾ませている
文殊よ この理由を語り
私たちを喜ばせ
知ろうと思うこの渇望を 満足させよ

ああ仏の威光は広大である
ああ仏の知恵は清らかである
仏の放った 一つの浄光(じょうこう)は
この世界に幾千の国土を現わし示した
仏がこの広大な光を放ったのは
いかなる訳があるのであろう

最高の悟りを得た仏が
「さとり」の壇上において到達した
最高の教えのかずかずを
世間の主である仏が ここに示されるのであろうか
宝珠に飾られ 多彩にして華麗な国土に
今も無限の眼(まなこ)を持つ 仏たちの姿が見える

文殊よ 語れ
仏は何を予言され
この世界を私たちに示したのかを・・・