扉の詩
悲しみの後に
六月の雨は
悲しい
紫色に染まる
あじさいも
雨にうたれて
悲しみの涙を流す
悲しいときには
泣けばいい
悲しいときには
空を見上げて
静かに泣け・・・
やがて
その悲しみの涙が
あなたの瞳の色を
純粋にする
悲しみの思いが
あなたの心の根を
深くする
そして
いつの日か
悲しみが
ほほえみに変わるとき
やさしさが
心のうちから
あふれだしてくる