今月は「十二神将」(じゅうにしんしょう)です。
ある仏様を囲んで、十二体の荒々しいお顔をした仏様が並んでいるのを、
どこかのお寺で見たことがあります。
確か京都の広隆寺にもあったと思います。
ここは弥勒菩薩で有名です。
十二体の仏様の説明文をよく見ると、十二神将と書かれていました。
どんな働きをする仏様なのだろうと思って調べてみると、
薬師如来をお守りする仏様のようです。
薬師様は、左手に薬壺(やくつぼ)を持っているので、
すぐ薬師様であると分かります。
十二神将は、その薬師様を守る働きをしているのです。
その言われは、
昔お釈迦様が阿難(あなん)というお弟子に、薬師如来の功徳を語ったとき、
その教えを十二神将がともに聞き、薬師如来を信仰する人がいれば、
その人を守り、苦しみを受けないようにしようと誓ったからだといいます。
薬師様には十二の願いがあり、その願いに対応して、
薬師様の分身としての役割を持っているとも言われています。
その願いの一つに、
「光輝く自分と同じように、みんなを仏様のようにさせよう」
というものがあります。
あるいは「薬師の名を呼べば、たちどころに病が治る」そんな願いもあります。
そんな願いを叶えさせる守り神としての働きをしているわけです。
その十二神将の宮毘羅(くびら)神将が、金毘羅(こんぴら)様です。
金毘羅様は、この十二神将から独立して、海の神様とし、
魚で生計を立てている人や、海で仕事をする人、海運業者に信仰があり、
船を新しく作ったときには、必ず金毘羅様にお参りするのだそうです。
実はこの金毘羅様はインドの川に住む「わに」を神格化させたもので、
仏教に取り入られて、仏を守護する働きをするようになったのです。
鎧(よろい)、冑(かぶと)をつけ、剣などの武器を持っています。
うかつには近づけない、そんなお姿をしています。