今回は「仏像の見方」の2回目になります。
今月は「仏像の種類」について考えてみます。
日々その仏像に礼拝している者にとって、
仏像の種類などという表現は、畏(おそ)れおおいものがありますが、
勉強と思い考えてみます。
それでもこの点だけは踏まえておかなくてはならないと思います。
私のお寺にも本尊としての仏像が祭られていますが、
その仏像は単なる木でできたものでなく、信仰の対象であり、
その仏像を縁として見えない仏の世界から、それなりの仏様が降りてきて、
ご加護をくださる、そんな働きをしているのです。
そんな尊い働きをしていることを知っておいていただくことが、大事であると思います。
さて、仏像には大きく分けて、5つほどの種類があります。
順に挙げていくと、
如来(にょらい)、菩薩(ぼさつ)、明王(みょうおう)天、羅漢(らかん)などです。
この中にさまざまな形をした仏像があるわけです。
初めの如来は、釈迦如来というように、時代に残っていく教えを説き、
多くの人の心を正して救済していく力をもった仏様になります。
釈迦如来(お釈迦さま)も2500年ほど前に現れ、
いまでもさまざまな国で信仰され、日本においてもたくさんの寺院で祭られています。
2番目の菩薩は、自分の迷いや苦しみをすでに解決し、
人の幸せのために働くことを使命にした仏様です。
人のために無私の心で働き、それが喜びであると感じている仏様です。
人にしてあげれば見返りを求めてしまう凡夫とは違って、悟りの深い仏様なのです。
3番目の明王は、如来の化身とも言われていますが、
正しい教えを聞き入れない迷える人々に怒りの姿で持って、邪を祓い、
その心を戒めて救っていく役割を持っている仏様です。
4番目は天ですが、如来や菩薩、明王に仕え、
その方を守るとともに、仏の教えを伝えていく仕事をしています。
最後の羅漢は、悟りを開き、
この世の修行を終えて自分の生きる課題を自分で解決し、
今度は多くの人のために、働かんとしている仏様達をいいます。