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みにミニ法話

(157)「心の法則」

心の法則といっても、なかなか理解しにくいところがありますが、
「どのような心でいれば幸せになり、どのような心であれば幸せでないか」
というふうに考えれば分かるかもしれません。

しかもそれが法則のように働き、その法則を知らなければ、
自らもまた他の人も傷つけしまう世界になってしまうことです。

車の運転でも法規がちゃんと決まっていて、
それを学び、合格しなければ車を運転することはできません。

この心の法則を知ることが、
自分をこの世で上手に働かせ運転させていくためにはなくてはならないことなのです。

車にもさまざまな法則がありますが、心にもさまざまな法則があります。

まず一点は、
「心のなかで思っていることが、少なからずこの世で実現してくる」
という法則です。

相手が憎くてたまらないと思い続けていると、
その相手に対して、会いたくないとか、会っても嫌な言葉を吐いたり、
相手を傷つけるような行動が必ずでてきます。

逆に、相手が好きでたまらないという思いが強いと、
その人が目の前に現れただけで、胸がドキドキしたり、
言葉も詰まってしまうような行動が出てきます。

「心の中で思っていることが、現実化してくる」という心の法則を知っていると、
心のなかをどうしておかなくてはならないか、という
生きるための方法が出てくるわけです。

心のなかで貪欲な思いが強ければ、
相手を傷つけても奪おうとする行動にでてくるから、この思いはやめておこう。

逆に、心の中を「知足」や「感謝」の思いで満たそう。
そうすれば、「布施の精神」としての、与える行動が出てきて、
みんなに喜んでもらえる世界が目の前に開けてくる。

そのように心をコントロールすることができるようになります。
赤信号で止まれば、相手の車を先に通してあげることができる、と同じことです。

この心には、まだたくさんの法則があります。
これをひとつひとつ学び取り、心を上手にコントロールしていく。
そうすれば法規を守って運転する車が安心して遠くまでいけるように、
自分をどこまでも高め、幸せを手に入れることができるのです。