みにミニ法話
(132)「生まれることの真実」
以前『精いっぱい生きよう そしてあの世も信じよう』という本を出しました。
この本の最後の「旅立ちの悟り」のところで「私たちはこの世に生まれようとして生まれてきた。 しかも、自らの目的と使命を自覚して生まれてきたのです」と書きました。
大概の人は「人は偶然にこの世に生まれてきた」と思っていると思います。
そんな考えをもっている人からいえば、
生まれようとして生まれてきたという考えは受け入れられないかもしれません。
また偶然に生まれてきたという考えをもっている人が、また死んでしまったら、
何も無くなってしまうという考えを持っているのではないかと思います。
私たちがこの世にもし偶然に生まれてきたならば、
どうして男性と女性がだいたい同じ比率で生まれてくるのでしょう。
あちら家は男の子ばかりで、こちらの家は女ばかりということがよくあります。
しかし、全体からすると、だいたい男女の比率は同じくらいです。
偶然であるならば、毎年比率が違って、今年は男の子が80%、女の子が20%。
昨年は男の子が30%、女の子が70%であってもおかしくはありません。
よく考えてみると、この世のものは偶然にある、というのは少ないものです。
皆さんが住んでいる家は偶然にそこにあるのでようか。
あるいは偶然にそこに住むようになったのでしょうか。
皆さんが通った学校は、偶然にその場に建てられ、偶然にそこに通ったのでしょうか。
そうではありません。
みな計画をして成されたことです。
こんな身近なとこでも、ちゃんと計画がなされて行われているのです。
ましてや、生まれてくるというきわめて神秘的とも思える生命の誕生が
偶然になされたとは考えられないのです。
計り知れない計画があって、私たちは生まれてきたのです。
この生まれてこようとして生まれてきたという真実をうけいれることで、
人生観が大きく変わっていきます。
そして、どう生きればよいかの問いも、ここから始まるのです。
どうぞ、この真理を今一度考えてみてください。