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法話

心の食事と良き人生 5 「戒体を作る」

よき人生を送るために、苦しみの味と幸せの味を考えてきました。食事の味は、食べてみればすぐ分かります。毒が入っていれば、その日のうちにお腹が痛くなってきます。

心の食事はなかなかそうはいかず、1年、5年という長い期間に表れてくるものです。ですから、よく注意をして、心の食事をいただき、心の健康体としての戒体を作っていくことが肝要です。

では最後のまとめとして、毒のある心の食材と、栄養になる心の食材をあげておきます。

毒のある心の食材 不平・不満・愚痴・怒り・貪欲・無責任・自分勝手・悪口・怠慢・神仏を信じない・妬み・疑い・失望・恐怖など
栄養となる心の食材 感謝・素直・正直・愛・慈しみ・親切・やさしさ・忍耐・生きがい・希望・勇気・恥を知ること・礼節な心・責任ある行動・相手の利点を見る眼・反省など

これらの食材を生かし、毒のあるものは使わず、栄養のある食材を生かして使い、心の健康を保ち、よき人生を歩んでいくことです。

言い換えれば、教えを聞き、読み、口ずさみ、実践していく努力をしていくことです。必ずよき人生を歩めます。みんな、できます。きっと、できます。