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法華経の詩

法華経の詩(55)

授記品 第六(1)

世尊なる仏は
そこに集まった
すべての人びとに話しかけた

私の弟子である
魔訶迦葉(まかかしょう)は
未来世において

仏を師事し
仏の教えに従って修行し
仏を供養し 尊重し 讃嘆し
礼拝するであろう

そして最後の化身において
「さとり」に到達し光明如来となって
この世に生まれるであろう

そして 完全なる学識と
優れた智慧を備え
この上なない幸いに達し
最もよく世間を知り
人びとの心を知って幸せに導き
神々および人間の教師となり
仏であり 世尊となるであろう

彼の生誕した国は光徳といい
その仏国土は清浄で
石や砂利がれきが取り除かれ
断崖(だんがい)もなく
溝や汚水のたまりもない

平坦で心地よく
風光明媚(めいび)で
木々は宝石のように輝き
花は黄金のようにほほえんでいる

そこには 数々の求法者が現れ
無数の弟子ができるであろう
悪意を持った悪魔も
その姿を現すことがないが
やがて彼らも
正しい教えを受け入れるようになる